濡れに濡れたソコから、重く甘い音が内部に響いた。目の前のコイツの息は荒く絶え絶えになっているが、その甲斐もあった。何度も達して汗と精液で濡れたコイツの、本人が見られないであろう箇所には、猛った俺自身がみっちりと嵌っている。お互いに結合部がてらてらと光って、何とも甘美なもんだ。溶けるようで、クラクラする。
    ───大丈夫そうだな。

    「し、も、…」
    大隊長、と紡がれるであろう言葉は小さくて聞こえなかった。

    「なんだ」
    「………………やり過ぎ、です」
    「ここまでやらねぇとお前が辛いんだよ」

    だから痛くねェんだろうが。
    そう言ってやると「だからって触り過ぎなんだよ……ッ」と真っ赤な顔と力の無い声でブツブツ言いやがる。
    それにしては艶めいた良い反応してやがったじゃねぇか、いい度胸だ、次ヤる時は無理矢理してやろうか。顔と口は普段と同じく生意気で下半身が脱力しているなかなか良い光景な事を、森羅自身の身体がこのままでいられない事を、コイツは解っちゃいねぇな。

    「……無言で見下ろすのやめましょうよ」
    「……じゃあどうしろってんだ」

    息が深く整ってきたコイツの今の状態は分かってる。今迄散々手や口で触れていたが、今の俺は口以外動いていない。つまり、勃ったモンを森羅に挿れて、それきりだ。音もなく自分の腰がもぞもぞと揺れて始めている事を、森羅は気付いていない。本当に良い眺めだ。

    「で、どうして欲しい?」

    俺の影に覆われながら、コノヤロウ、と森羅の目は言った。
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